こんばんは、きろののです。
3Dプリンターの能力を計測するベンチマーク用のモデルの3DBenchyを使って、 Ender-3のプリント能力を計測してみたいと思います。
3DBenchyとは
3DBenchyは、3dbenchy.comで公開されている3Dプリンターの積層造形に 関連するさまざまな問題を見つけることができるように設計されたモデルです。
3Dモデルは、サポート材なしで1:1スケールで印刷するように設計されています。 ほとんどの3Dプリンターで2時間以内に印刷でき、それほど多くの材料を必要とせずに済みます。
3DBenchyモデルの各パーツは、表面仕上げ、モデルの精度、反りなどに関する典型的な問題を 見つけることができます。
印刷してみる
3DBenchyのSTLファイルはThingiversからダウンロードしました。
Ender-3は1色プリントなので、展開したファイルの 3DBenchy.stl
を使いました。
Ultimaker Cura
を起動し、 STLファイルを読み込みます。設定は積層レイヤーは0.16mm、インフィルは40%に設定しました。素材はPLAフィラメントを使います。
スライスすると約3時間半かかることがわかりました。
Ultimaker Curaで3DBenchy.stlを読み込む
早速印刷してみましょう。
印刷結果の確認
待つこと3時間ちょっと。。
こんな感じでプリントできました。
なかなかきれいに出力できています。 船首部分のオーバーハングしている部分もきれいに造形されているようです。
3dbenchy.comの分析のページを参考に プリントされたボートのサイズと表面の仕上がりを確認してみます。
チェックポイントは以下の通り。
ブリッジの屋根の長さ
屋根の前後の長さは23.0mmです。
結果
- 22.84mm
煙突の丸み
煙突の円筒形の穴と外側の上部の直径は3.0mmおよび7.0mmです。 穴の深さは11.0mmです。
結果
- 内径: 2.71mm
- 外径: 6.92mm
- 穴の深さ: 計測できず
全長
3DBenchyの船首から船尾までの水平方向の全長は60.0mmです。
結果
- 59.59mm
全幅
3DBenchyの全幅は31.0mmです。
結果
- 31.05mm
高さ
3DBenchyの上部から下部までの全体の高さは48.0mmです。 底面から箱の上部までの高さは15.5mmです。
結果
- 全高: 48.05mm
- 箱の上部までの高さ: 15.49mm
貨物箱のサイズ
3DBenchyのデッキの箱のサイズはは、外側が12.0x10.81mm、内側が8.0x7.0mmです。 深さは9.0mmです。
結果
- 外側: 11.54x10.47mm
- 内側: 7.92x6.9mm
ホースパイプの直径
3DBenchyのホースパイプの内径は4.0mmです。船体に対するフランジの深さは0.3mmです。
結果
- 内径: 3.7mm
- フランジ: 測定できず
ブリッジのフロントウィンドウ
フロントウィンドウの寸法は10.5x9.5mmです。内面は、ブリッジに水平にカットされています。
結果
- 10.44x9.4mm
ブリッジのリアウィンドウ
円形のブリッジのリアウィンドウの内径は9.0mmです。外径は12.0mmです。フランジの深さは0.3mmです。
結果
- 内径: 8.94mm
- 外径: 12.02mm
- フランジ: 測定できず
船首の傾斜角度
3DBenchyの船首は、水平面に対して40°のオーバーハング角度です。
結果
- 測定できず
ブリッジの屋根の傾斜角度
ブリッジの屋根は、水平面に対して5.5°の角度で傾斜しています。
結果
- 測定できず
船尾のネームプレート
船尾のサインと小さな文字は、0.1mmで押し出されます。
結果
- 測定できず。ぎりぎり視認できる。
まとめ
角度とフランジが測定する方法がなくて確認できていないですが、全体的に0.2〜0.3mmの誤差に 収まっています。思ったより精度良く出力できているのではないでしょうか。
積層の厚さは初めて0.16mmにしてみましたが、積層痕が目立たずなめらかになっていい感じですね。 その分時間はかかりますが、表面が曲面になっているモデルとか出力するときはいいかもしれません。